私だけのとっておきの絵画の楽しみ方
私は美しい物が好きです。
美術館めぐりは、今の私の唯一の趣味と言って良いかもしれません。
ついこの間も、比較的近くにある美術館に行ってきました。
ゆっくりと時間をかけて、隅々までじっくり見るのが好きです。
ですから、子供を連れて行くことはできません。
すぐに飽きてしまうからです。
本当は、子供にとっても良い勉強になると思うので、一緒に行きたいところなのですが急かされるのが非常に不愉快なので、最近はいつも私一人だけで行っています。
私は、その絵を作品として眺めるのももちろん好きなのですが、その絵からはみ出した部分というか、描かれていない部分を想像しながら見るのがとても好きです。
そこは私の完全なる空想の部分なのですが、まるでその絵の世界が本当に実在しているような気がしてきて、凄く楽しくなってきます。
そもそも、フィクション映画や小説、お芝居なども誰かがこの世に生み出した時点で、それは私たち人間と同じように存在しているのではないかと思います。
SFであっても、空想の中の生きものであっても、ちゃんと命を授けられた大切な存在ではないかと思うのです。
ですから、何か作品に登場してくる主人公に恋してしまうとか、尊敬すると言う気持ちも非常に分かります。
私だけのとっておきの絵画の楽しみ方。
その絵を描いた人の気持ちや価値観なども、少なからず表現されていると思います。
そしてそれは空想の中の絵であっても、もう引き返すことができない世界を作りだしているように思います。
全てがかけがえのない存在であり、全てがとても美しい。
私はそんな風に思います。
美術館めぐりの大変さ
私には感性がありません。なので美術館などにも興味がありません。
よく、美術館めぐりが趣味でそこで1日潰せる、とかいう人は本当にすごいな、1日もいて何するのかな?て不思議です。
ヨーロッパに旅行に行くと必ずといっていいほど、美術館の壁が立ちはだかります。
私は旅行が好きなのですが、美術館には本当に興味がないんです。
ルーブルなど、世界的に有名な美術館では、ガイドブックに載っている作品・有名な作品だけ見れればそれで満足なんです。
ガイドさんから、この美術館は1週間かけてもまわりきれません。と説明を受けますが私にとっては、まったく信じられない話です。
日本とは比べ物にならないくらい広い、というのはわかりますが、うまく回れば1時間から2時間あればいけるじゃん!と。
同じく美術などにまったく興味のない友人との旅行でしたらささっと回って有名な作品だけみてはい、終わり、でいいのですが、
これが美術に興味深々な友人と行くと本当に大変なんです。
いちいち有名じゃない作品でも、立ち止まる。そして説明を受けようとする。(音声ガイダンスや、時には他のツアー客に混じってまで。)
先に行こうとすると、止められ、美術に興味のない私が、いかに感性がないかを責めるような雰囲気を出す。
結局私は先に進んで出口付近にあるギフトショップなどにいるんですが、何か悪いことをしている気分で、罪悪感を感じます。
今度友人とヨーロッパ旅行に行くときは前もってその友人がどれだけ美術館好きか事前に確認しなくていけないです。。