仮面をかぶった私の電話マジック

電話って顔が見えないので、話す時にその相手の方の声色で勝手にイメージをつくってしまう私。みんなそうなのかもしれませんが、考えれば考えるほど、その妄想は美化されたものになってしまいます。

そして、恥ずかしいのですが実は私電話だと声が1オクターブほど上がってしまいます。
昔、自分が幼いころ母がそうだったのですが、実際自分が30代になるとそうやってイメージを若くしたい?のでしょうか。
まるで案内嬢のようにすごく可愛い声を出しているのです。
笑ってしまいます。
でも、やはり可愛い声と言うか、女性らしい声を出すと相手も優しく話し始めてくれます。
声はしかも年齢がある程度わかりますよね。
高校の時くらいまでは、「おうちの方に電話を替わってくれるかな?」なんて言われたのですが、今ではそんなことを言ってくれるセールスの方もいらっしゃらず…。
そう思うと、あぁ自分は喉の筋肉まで老けてしまったのだ、と悲しくなってきます。
この間、実家に帰った時に母の電話をしている姿を見かけました。
初めはやはり高い声で話していたのですが、相手がわかった瞬間一気に声が変わったのです。
誰が電話をかけてきたかわかった瞬間に声を低くする…というよりも、普段の声にした母。
そう思うと、女性はみんな仮面をかぶっているように思います。
その仮面にだまされた主人は、この間自宅に電話をかけてきた時に、私の声に「一瞬間違えて電話をかけたかと思った!」と話していました。
最近では、携帯電話でかけるので間違いは少ないのですが、その時は公衆電話からかけたそうなのです。
私も声だけなら女優になれるのかもしれません…。
電話って、そう思うと夢のある電化製品です。

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