理屈じゃない

よく、ビジネスライクというと、相手の感情を考えずに仕事を進めることを考えると思いますが、実はそうではないと感じることがありました。

昔、私が考えていたビジネスは、相手のメリット・デメリットを淡々と並べて、プレゼンするものだと考えていました。
そして、相手の方もそこにメリットがあれば、その人に仕事を依頼する。
要は、得をするか損をするかで仕事がうまくいくかが決まると思っていたのです。
しかし、実際には、大きなビジネスをしている人ほど、人の想いを大切にしていることが分かりました。
宮城県沖で、風力発電のプロジェクトを進めていたある部長の方のドキュメント番組を見る機会がありました。
その方は、宮城県の漁師の方々と、風力発電施設の建設を巡って、問題を抱えていました。
漁師の方々は、風力発電施設が建設されることによって、魚がとれなくなるのではないかと不安を抱えていました。
ただ、それだけではありません。
新しい設備が突然建設されることによる、企業や国への不信感が払拭できないでいたのです。
それは、長年海と共に生きてきた方にとって、海がたくさんの恵みを与えてくれた家族のような存在だからこそ、理屈では解決できない問題だったのです。
それは、テレビで見た大きなプロジェクトだけではないと思います。
おそらく、油田や鉱山の発掘等にも、地元の方の理解を得なければならないこともあったでしょう。
どれだけ、地元の方への思いやりを持って事業に臨むかで、事業の成功・失敗が決まると言っても過言ではないと思います。
ビジネスでは、理屈で説明できるよりも、人間力が必要となることが多いことを勉強させていただきました。

士業

「士業」はその文字通り「さむらい業」とも言われ、資格職業の俗称です。
高い専門性を要求されていて、取得が難しい国家資格となっているものばかりです。

その資格の末尾が「士」の文字が多いことから、「士業」と呼ばれています。
士業の例として、司法では代議士、弁護士、司法書士など。

また、行政書士、公認会計士や税理士、建築士や土木管理技士、土地家屋調査士、介護福祉士や社会福祉士、気象予報士、救急救命士、保育士など多岐にわたります。

これらの職業は、無資格者がその業務を行うことができないよう法律で定められています。
医師や看護師は、専門養成課程を修了する必要があるものは、「師」と言う文字が使われ、士業とは分けられていますが、こちらも専門性の高い職業です。

自分のスキルアップのためや就職のため、「士業」の資格取得を目指す人も多く見られます。
これらの資格を活用したビジネスは、個人単位の経済活動が主であり、定年も自由に自分自身で決定できるとあって、退職後の第二の人生としての選択肢に含める人もいます。

事務所を構えることなく、自宅の一室を執務室とすれば経費を抑えられますし、儲けることは二の次として、社会貢献を最優先することが長くやる秘訣とか。
しかし、仕事の手抜きは許されないため、適度な緊張感も老化予防として効果的のようです。

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