理屈じゃない

よく、ビジネスライクというと、相手の感情を考えずに仕事を進めることを考えると思いますが、実はそうではないと感じることがありました。

昔、私が考えていたビジネスは、相手のメリット・デメリットを淡々と並べて、プレゼンするものだと考えていました。
そして、相手の方もそこにメリットがあれば、その人に仕事を依頼する。
要は、得をするか損をするかで仕事がうまくいくかが決まると思っていたのです。

しかし、実際には、大きなビジネスをしている人ほど、人の想いを大切にしていることが分かりました。

宮城県沖で、風力発電のプロジェクトを進めていたある部長の方のドキュメント番組を見る機会がありました。

その方は、宮城県の漁師の方々と、風力発電施設の建設を巡って、問題を抱えていました。
漁師の方々は、風力発電施設が建設されることによって、魚がとれなくなるのではないかと不安を抱えていました。

ただ、それだけではありません。
新しい設備が突然建設されることによる、企業や国への不信感が払拭できないでいたのです。

それは、長年海と共に生きてきた方にとって、海がたくさんの恵みを与えてくれた家族のような存在だからこそ、理屈では解決できない問題だったのです。

それは、テレビで見た大きなプロジェクトだけではないと思います。
おそらく、油田や鉱山の発掘等にも、地元の方の理解を得なければならないこともあったでしょう。

どれだけ、地元の方への思いやりを持って事業に臨むかで、事業の成功・失敗が決まると言っても過言ではないと思います。

ビジネスでは、理屈で説明できるよりも、人間力が必要となることが多いことを勉強させていただきました。

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