学習能力と身の丈知らずな私
私は身の丈を知らずに1ヶ月のホームステイに高校時代、海外に行きました。
英語圏の国だったのですが、少し英語が好きな程度でホームステイをしようとした私。
かなりのムチャぶりだったと思います。
最初の1週間はよかったんです。
生活も刺激的で食べるものも美味しく、ホストファミリーの方たちは優しくしてくれました。
でも、もう日本食が恋しいなと思った時には、きっとホームシックになっていたのでしょう。
なぜか、日本から持ち込んだおしょうゆの香りを嗅いだ時に安心したのです。
恥ずかしくて、誰にも言えなかったのですが、おしょうゆって日本って感じがしません?
でも、その香りに救われながら、私は2週間目を乗り切ることができました。
自分の発音の悪さもあって、生乾きだった洋服を乾かすのに乾燥機を貸してほしいと英語で伝えたら、ドライヤーが出てきました。
頭が痛くなります、今思い出しても…。
そして、コーラを頼んだらコーヒーが出てきました。
なんでしょう。
本当に身の丈知らずで、海外進出してしまったのです。
もうそんなトラブル続きで、生きていくしかない私は頑張ってドライヤーで衣服を乾かしました。
でも、そんな時に私をホストファミリーがスキューバーに誘ってくれたのです。
すごく嬉しかったです。
海の中で魚がえさを食べに寄ってきて、本当にお魚さんに癒されました。
あぁ…この魚は私が英語話せなくても寄ってきてくれるんだ…。
なんて、思った瞬間私は病んでるかも!と気付き、それからは極力日本人の友達をつくるようにもしました。
やはり、衣食住、住み慣れた場所から離れると人間不安になるものなんですね。
でも、無事に帰ってこれた私は自分でも一皮むけた人間になったんじゃないかと思いました。
本当にあの1カ月はつらかった…でもホストファミリーにまた会いたいな、と思う私は学習能力がやはり足りないのでしょう。