資格取得までの道のり

学生時代に取得した資格と、社会人になって取得した資格があるのですが、学生時代と社会人時代になってからの資格取得の意味が違っています。

学生時代は、とにかく就職に役立つということで、資格取得するための勉強をして、暗記ベースで資格試験に臨んでいました。
学校でも、主にそのような授業形式だったと思います。
とにかく多くの問題に取り組み、答え合わせをしていくような学習方法です。
なので、資格試験に受かることができても、いざ社会人になって仕事をすると、その資格に見合う仕事ができていませんでした。
単語は知っているけど、それが何に役立つのか分かっていないなど、暗記だけの知識では、仕事に役立たないことが多々ありました。
そして、社会人3年目くらいまでは苦しみながら仕事をしていくのですが、年がたつと、学生時代に取得した資格よりも、難易度が高い資格試験を取得する必要が出てきました。
そこで学生時代の勉強法を見直し、より知識の本質に迫った学習をすることにしました。
単語を覚えるにしても、何でそうなのか、その単語ができた経緯は何なのか、知識の本質に迫ることで、より深く理解することができるようになりました。
そして、学生時代より難易度の高い情報系試験を受けたのですが、見事に合格しました。
しかも、資格取得のための勉強が、仕事でも生かされる場面が多く見受けられ、資格取得での経験が、実践でも役立つことが多々ありました。
資格取得が目標ではなく、資格取得後に、どのようにその知識を生かすのかを考えれば、仕事に大いに役立つ学習となるのではないでしょうか。

ホームヘルパーの資格

ホームヘルパーの資格が新しくできたときに、その資格取得講座に人が殺到した。
ちょうど就職難であったため余計にそこに人が流れたようだった。

ちょうどその頃我が家は、要介護者を2人抱えていたため、仕事とはいえ人の介護が本当にできるのだろうかと疑問を持ったことを覚えている。

案の定その後の動向は、資格を取得して仕事に就いたが、その現実の過酷さにやめていく人があとを立たなかった。
さらに、その賃金の低さもあいまってホームヘルパーの人気はすぐに収束に向かった。

結局、介護とは、人と人との信頼関係の上に成り立っているものであり、ブームだからという理由で何も考えずに、目先の収入だけが目当ての人には、荷が重すぎるのである。
資格さえあれば、と未だに考えている人は、そろそろ短絡的な思考からの脱却を図るべきだと思う。

大手企業が異業種の介護ビジネスに乗り出すことは、市場の成長性やニーズから考えても当然の行動ではあるでしょう。
しかし、そこはやっぱりビジネスライクな部分が見え隠れする。

地域で頑張っているNPO法人などの方が、本当に一生懸命に取り組んでいる。
お金じゃない部分がモチベーションとなっているので、かなり頼りになるのである。

介護者も高齢化がすすんでいるので、今後も介護サービスの充実は続くものと思われるが、いつまでも国の政策だけを頼りにすることは出来ない時代もくるであろう。

«
»