食べ物というものにはファッションと同じように流行がある
食べ物というものには流行がある。
そこはファッションと同じだ。
トータルライフスタイルを指して広義のファッションとするならば、食も間違いなくファッションのひとつである。
特に最近すっかりお馴染みになったパンケーキなんかは、それを並んで食べるのがステイタスという、まさにファッションそのものを体現しているような流行り方である。
そんな食べ物の流行というものは、その他の流行りもの同様、次から次へと流れ去っていくものである。
例えば、昔はやったベルギーワッフル。
当時はみんなどこに行ってもベルギーワッフルを食べていた。
カフェだけでなく、それこそスーパーマーケットなどどこでも売っていて、間違いなく一世を風靡した。
混ぜると伸びるトルコアイスも流行った。
イタリアンジェラートもだし、カスピ海ヨーグルト、タピオカミルクティー。
今年の夏は、カキ氷がものすごい人気だった。
今流行っているものはまだ未知数であるが、かつて流行ったものはどれも今は姿を消してしまった。
流行った当時にできた専門店も数多くあったろうに、今どこでどうしているのだろうか。
好きな人はずっと好きなのだろうが、こういう流行りものは好きになっても、流行が去った後に食べられるところを見つけるのが難しい。
好きにならせるだけならせておいて、しばらくするともう食べられなくなる。
まるで回転の速い文房具で、カートリッジがすぐに廃盤になるのと似たようなものである。
今のパンケーキはどれほどのものだろうか。
皆が子供の頃から大好きなホットケーキみたいなものだから、結構長く流行が続きそうな勢いである。
これもお馴染みになって、行列がなくなったころにどこかに食べに行ってみたい。
それまで続いてくれるといいと思っている。