都会と田舎で比べる風景で高いものとは

都会の街に遊びに出かけると必ずしてしまうことがあります。
それは空を見上げることです。
人が多すぎて、息苦しく感じるのでしょうか、必ず空を見て深呼吸をしようとしてしまいます。
でも、他にも理由があることが分かりました。

それは、ビルが高すぎると言うことです。
本当に都会のビルって高くて、光も新鮮な空気も遮られているような感覚がします。
さらに、そのビルの高さの立派さに唖然としてしまう自分もいます。
どうしてあんなに高いビルに人や物がたくさんあるのだろう、落ちないのが不思議、崩れないか心配…など、一気に多くの事を想像してしまします。
田舎生まれの私の高いものと言えば、電信柱、山そのくらいなのです。
だから、都会のビルはまるで近未来へとタイムスリップしたような感じです。
しかも、都会は高速道路が近くを走っていて、本当に近未来そのもの。
最初に行った時はあまりにもびっくりして、ずっと空を見上げていたような気がします。
さらに人の多さにもびっくりしました。
私の住んでいた街で唯一人が集まる時「祭りの日」のようだったのです。
毎日が祭りの都会、そしてビルが立ち並ぶ近未来な都会。
そんな風景に私は酸欠状態になってしまいました。
今ではだいぶ慣れましたが、田舎の町を見るととてもホッとする自分がいます。
生まれた時に見た環境、育った自然はこうやって人間の心の底に存在するのかと思うと、都会生まれの人は自然を見て、私とは全く違ったショックを受けるのだろうと思います。
風景で高いものと言えば、ビルと答えるか、山と答えるか…私の答えは後者かもしれませんが、都会には都会、田舎には田舎の良さがたくさんあります。
私はその両方を知ることができ、幸せ者だなと感じたりもします。

田舎の風景

私の住んでいる地域は自然がいっぱいである。
田舎なのである。
森もあるし、林もあるし、田んぼにいたっては乾田から水田まで各種、畑ももちろん揃っている。

そんなところに住んでいるのだから、格好な散歩道にことかくことはない。
せっかくなので、休みの日には折を見つけて散歩にでるようにしている。
すると、あまりにいろいろな生き物がいるので、いつも家に帰っては図鑑を開いたりしている。
先日は、驚くほど大きい、尻尾のほうが黒と黄色の太目の縞模様のトンボが頭上を旋回した。
結構気持ちの悪い模様であった。
初めて見たので、一体何かと思って調べてみたら、名前だけはずっと知っていたオニヤンマ(おそらく)であった。
こんな模様だったのかオニヤンマは、と思ってすっきりとした。
他には、キジ、カワセミ、コサギ、オオサギ、カワウ、そしてアオダイショウ、トカゲ、アオスジアゲハ、ウシガエル、フナみたいの、めだかをうんと小さくしたみたいの、ごついアリ、変な小さい蛇、などなど、正直全く詳しくない。
そんな生き物達がたくさんいるのである。
あまりに沢山いるところだから、あぶれたいろんな虫や爬虫類たちが、よく道路の真ん中でカリカリに干からびて落ちている。
大抵、のされている。
どうして森から出てきてしまったのだろうか、と毎回悲しくなるのだが、一緒に散歩に出ている我が家の愛犬にはそんな哀惜の念などおこるべくもなく、ぱりぱりになって道路とほぼ一体化しているそれらののされたものたちを、非常に上手にさっと口にくわえて、さっさと飲み下してしまう。
初めて見た時はぎょっとして、しばらく彼が私の手や顔をなめようとするのを避けていたくらいだ。
けれども、それらがかれにとっては非常に美味しいらしく、のされているのをみつけるたび、必ず電光石火の勢いで口に入れてしまう。
まったく情緒というものがないようであるが、とにかく、それ程までにたくさん生き物のいるよい土地で日々を過ごせて幸せである

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