奇想天外な息子とカブトムシの夏
我が家でここ2年間「カブトムシを夏は玄関で飼うこと」になりつつあります。
それは毎年いただきもののカブトムシなのですが、結構お世話に大変なのです。
虫好きな主人と息子がいっぱいもらったり、採ったりしに行くのですが、お世話はどうも私。
本当にカブトムシはたくさん食べるのです。
そして、水分を霧吹きでマット(土)にしみこませなければいけません。
2年目には、息子がカブトムシの卵を見たいと言い、なんと孵化にチャレンジしました。
結構、カブトムシは産卵してくれるんです。
私も驚きましたが、100個以上の卵を産んでくれました。
ネットで私が調べ、産卵後の卵を保護し、専用の容器にマットを詰め、しばらくほっときました。
すると、卵がどんどん大きくなってくるのです。
息子がそれを嬉しそうに割り箸でつついたり、並べて数を数えたりしていました。
主人と私は卵はそっとしないと幼虫にならないよ、と言っていたのですが嬉しくてたまらない様子でした。
あまりの喜びを見せる息子の姿に、これも勉強だと思って、一度そう言っただけで何もその後は言いませんでした。
すると幼虫になったのは100個のうち6匹だけだったのです。
これには私も主人も驚きました。
やはり命あるもの、大切に育てなくてはいけないと息子も思ったようです。
その後、幼虫はもりもり土を食べ、どんどん大きくなりました。
でも不思議です。
6匹が4匹に、4匹が最後1匹になってしまったのです。
どこを探しても黒いマットの上に何も残っていません。
そして最後にはその一匹もどこかに行ってしまいました。
可愛がっていた息子には何も言えずに困っていたら、主人が「最近カブトムシ触ってないじゃん?」と、これまた余計なことを言ってくれました。
息子もマットの上を探しますが、どこにも見当たらないと思うと空を見上げて言ったのです。
「迷子になったのかな…。おかしいな蓋してあったのに…。」
まさか、幼虫のカブトムシが空を飛んで行ってしまったと思っているのでしょうか?
本当に息子の奇想天外な頭の中は不思議がいっぱいです。