緊張したはずの飛行機の旅
海外旅行や国内旅行で使う交通手段には車、電車、新幹線、バス、そして飛行機や船などいろいろあります。
その中でも飛行機は、今でも使用する度に離着陸の際にドキドキしてしまいます。
あの音と衝撃は結構私の心をビクつかせてくれます。
そして、一回すごいことが起きたのです。
もう前の日からその飛行機が気になって眠れずにいた私は溜め撮りしていた録画したテレビを見て、ほとんど徹夜状態で空港に行きました。
普通は旅行が楽しみで眠れないということは多くの方にあると思いますが、私の場合は飛行機の緊張感から目が冴えてしまい眠れなかったのです。
そして、空港に着くと、多くの飛行機が滑走路から飛び立ったり、着陸したりするのが見えました。
益々心の中はざわつきます。
そんな気持ちを察してか、搭乗する時主人が「具合悪いの?」と尋ねてきました。
私は「違うの。ただ昨日あまりにも寝てないからね。」と答えて、後は黙っていました。
私の普段と違った感覚に主人もあまり話さなくなり、いよいよ搭乗口のドアが閉まりました。
シートベルトは何度もチェックしました。
そして落ち着かない私に主人は私を窓側の席に座らせてくれました。
まだ沢山お客さんが自分の席を探したり、荷物を上に載せたりしていてと、しばらく離陸するのに時間がかかりそうだったので、私は目をつぶって精神を落ち着かせていました。
いろんな状況にも慌てないようにイメージトレーニングをし始めたのです。
こんな時にはこうしよう、あの場合はどう行動しようか…などと考えていたら、アナウンスが流れてきました。
「当機はもうあと5分で着陸いたします。乗客の皆様、シートベルトを…」
え?もうびっくりした私は飛び起きました。
4時間ほども短いフライトだったのですが、私は丸々寝入っていたのです。
あぁ…機内の映画を楽しみにしていたのに…。
あぁ…機内食も楽しみにしていたのに…。
あぁ…と思っているうちにあのゴゴゴ…という音が聞こえあっという間に飛行機の旅は終わり。
飛行機と言えば私は必ずこの日のことを思い出すほどショックでした