陰徳と積善

今読んでいる本は、知り合いの教授が出版した仏教の教えに関する作品。
あまり宗教に関する知識がないのですが、小学生にも分かるように簡単に意訳してあります。
中国の明の時代にいたお坊さんの教えを、自分の息子に遺すために書いた父親の半生について書かれています。

当時、家柄とは関係なく、努力や学校の成績次第では出世できる時代で、この父親は大変な努力を重ねていったようです。
主に書かれているのは陰徳と積善について。
陰徳は砕けて解釈すると、「ひっそりと良いことをする」こと。

「これは、私がやり遂げたんですよ!」とひけらかすのではなく、陰で行うこと。
積善は字のごとく、善を積んでいくこと。
小さなことでも善いことを積み重ねていくことの大切さを説いています。

仏教と、いうかまさに親の教えというかんじですよね。
この父親は易経によって、53歳で死ぬし、子に恵まれないと言われたが、陰徳と積善を重ねることによって長生きしたそうです。

定められた運命を変えるのは自分しかいない、ということに気がついて、奥さんと共に善い行いを記帳しては、奉納していたそうです。
時代は違えど、今でも充分通ずるはなしですよね。

私にとっては陰徳が難しいなと感じます。
つい善いことをしたらソーシャルネットワークサービスやブログに「今日は少し良いことできたかな!」とか堂々と書いてしまいます。

みんなにコメントをしてもらいたくて書いているような、陰徳とはかけ離れています。
縁のなかったジャンルの書籍ですが、これを出版したからとくださった教授は、遠回しに私に教えたかったのかもしれません。

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