重い人間

昼下がりはひと肌恋しい。
今でも、あの時の彼のことが記憶によみがえるのだ。
その記憶を消すたびに、昼下がりはもっぱら出会い系サイトに入り浸っている。

過去の話を掃き出すことで、少しは楽になるかもしれない。

あれはもう10年以上前の事。
少し重い人間だなと思う彼に出会った。

しばらく付き合った後、私の名前をタトゥーに刻み込むと言うのだ。
理解出来ない行動だった。

彼は電動歯ブラシ・縫い針・接着材・墨汁を購入。これでできるらしい。
ホテルに着くと早速準備が始まった。電動歯ブラシのヘッドを外し、そこに接着剤で縫い針を固定。
スイッチを入れたら針の先端に墨汁を付けて肌に刺していく。

私はボールペンで肌に直接下書きだけして、あとは見守っていた。
正直迷いも残っていたけど、見守るしかなかった。

完成した新しいタトゥーを見て彼はとても嬉しそうだった。その表情に、私の迷いが癒された。

2年後、結局彼とは別れた。就職活動を始めて社会や現実の厳しさを痛感し、経済面での人生設計を考えたときに、彼との将来は全く見えず徐々に気持ちが離れていった。

「正社員で働く気はないの?」と聞くと、決まって「ないな。年金とか社会保険とか、給料から色々控除されるのも嫌だし」って答える現実の見えていない彼に嫌気も差していた。

別れるとき、タトゥーはお金が貯まったら消すって言っていたけど、どうなったんだろうな。
やっぱり、私には背負いきれない重荷だった。

そして賢い人間が優遇される世の中なのである。

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